腎臓移植に思う

生体腎移植ってヤツは、「身内」からしかできなかったってコトを知った。
でも、海外へ出かけちゃえば、臓器は買えるのだろう。有名ドコロではジャンボ鶴田。かれはたまたま移植待機中に死んじゃった。だから、私(たち)は彼が臓器を買いに出かけたことを知るコトができた。彼の熱烈なファンや身内じゃない限り、彼が臓器を買いに出かけたことは知らなかったはずだ。健康(?)なまま無事に臓器を買い、日本に帰国できたならば、彼が臓器を買いに出かけたコトは発覚しなかっただろう。


今回の騒動、私は最初は勘違いしていた。「金の貸し借り云々」ってフレーズを見たので、「金を借りてたヒトが借りた金を返せないので、その代金として腎臓で支払った」のだと解釈してた。
新聞の報道が正しいのかどうかは知らないが、「臓器をあげちゃったヒトは、臓器を与えた相手に200万円を貸してた。さらに、腎臓を贈呈する代償として300万円をもらう約束だった」とか。とっても不思議である。腎臓を300万円で売ったってコトになるのだろう。

って、ここまで書いてたら、「情にほだされて決意」って記事も。"「助けたいんです」などと訴えた"とか。「たいんです」って、あんたは鳥肌実かっ! (意味不明)


今回の臓器のやりとりでは、ドナーからの「同意文書」があったか無いかとかが、若干問題になっているらしい。

病院での同意文書って、鼻白む感じがするのですね。病院は基本的に選べるハズだ。その病院に初診の申し込みをした段階で、自分の処遇を相手に預けてる。だから「アナタは同意しますか?」って尋ねられたとしても、あんまり拒否しようがない。とりあえずサインするっしょ。

これは、学校なんかでも一緒だと思われる。
受験生が入学試験を受けただけでは、そのヒトは学校には入れない。学校が許可することにより、初めてそのヒトは学校に通えるのだ。だから、義務教育ではない学校に通ってる高校生や大学生は、その通っている学校のシキタリに従うべきなのである。

校則違反の腰パンとかしてんなよ! 君のパンツ、全然見たくないよ!
校則破ってスカートの裾を上げんなよ! 君の太い足、それほど見たくないよ! …多分。

何しろ、病院や学校などに入る場合は、支配されるコトに同意していると思うのです。
で、その支配下でわざわざ「契約書」や「同意書」を書かされるのは、「訴訟対策」って感じをモロに受けるのです。冷淡な感じを受けるのですね。学校や病院などでは署名を求めるべきではないと思うのですよ、私は。


この世の中には数え切れないほどの生命がある。
その生命達、契約や同意の上でこの世に生を受けたわけでは無かろう。

少なくとも私、生まれる国を選んでない。生まれる星や宇宙も選んでない。
でもとりあえず、「日本国憲法」には従わなきゃならないらしい。本当ならばそんな束縛には従いたくない。性善説を信じ、契約書の無い世界で暮らしたい。

そんな私は、パソコン使ってる。全然読み切れない「同意書」に「OK」を出してる。ソフト会社はそんなに訴訟が怖いのだろうか。悲しい商売だ。


ジャンボ鶴田氏の冥福を祈りつつ、ジャンボ白田氏の大食いっぷりを讃えつつ、この文章を終わる。

ここにあるのは2006年10月 3日 23:42の日記です。

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