ここ1年以上にわたり、ずっと欲しいと思っていたものがあった。
今回の中国旅行でそれを手に入れることができた。
画像の上側にあるペンがそれだ。
パーカーの(ちょっと高級な)ローラーボールである。「ソネット」という製品だ。夢見る三十路の詩人には「うってつけ」のペンであろう。
画像下側のペンは、配偶者から約2年半前に「タイ土産」として貰ったものである。このペンと同じようなものは、空港の免税店などへ行くと5本セットで安く売っている。パーカーの「ベクター」という製品だ。「ソネット」も「ベクター」もローラーボールだから、書き味はほとんど変わらないのである。
仕事をする上で、ペンはそれなりに使う機会がある。今までは大してペンにはこだわっていなかった。職場にあるボールペンや、貰い物のボールペンを適当に使っていたのだ。しかし、この「タイ土産」の使い心地が気に入り、日本で買っても1000円強のペンに、わざわざ数百円のリフィルを購入して使用していた。しかし、この「ベクター」には難点があった。ペンの本体とかキャップが構造的に弱い様子で、ひびが入ってしまうのだ。そのため、ここ1年以上にわたり、頑丈そうなローラーボールを探していたのだ。
日本国内のそれなりの文房具店で店員さんに尋ねたこともあった。しかし、ローラーボールは置いていないことが多かった。また、デパートなどに行けばパーカーのローラーボールを置いてある場合もあったが、1万円を超えるようなペンは買う気にはなれなかった。ネット上の通販ではいろいろパーカーのローラーボールが売られているが、わざわざそこまでして文房具を買う必要も感じなかった。
で、今回このマットブラックのソネットローラーボールを手に入れられたのだ。
上海浦東空港の免税店では、そいつが52アメリカドルで売られていた。パッと見で気に入ったし、並んでいるペンの中では一番安い部類だった。ちょっと悩んだ末に購入した。浦東空港の免税店は人民元とアメリカドルに加え、日本円も使えるのだそうだ。配偶者からそのことを聞いていた私は、日本円でこのペンを購入することにした。チナミに「ドル→円換算」は私のお気に入りのケータイ 702NK のコンバータ機能を用いた。このケータイには様々な通貨のレートを予め入れておけば、好きなように通貨の換算ができるのだ。店員さんに購入の意志を伝える前に、念のため計算してみた。以下の画像のように、7月末時点の(ほぼ正式)レートならば、52ドルは6千円弱だった。
店員さんに「日本円で...」ってニホンゴで伝えたら、「6100円」と教えてくれた。
日本に帰ってきてから、このローラーボールの定価が9千円であることや、通販で買っても送料込みだと7千円くらいになることを知り、だいぶ得をした気分になった。
なお、おまけ知識として記すと、パーカーのローラーボールは M(Medium) が太字で、F(Fine) が細字である。どちらも結構太いですけど。