ウーロンハイという飲み物がある。通常、飲み屋でそいつを頼むと、焼酎のウーロン割りが出てくる。「ウーロン」は当然「烏龍茶」である。「ハイ」とは何か。
「ハイボール」の略であるコト、大学生の頃から知っている、酔っぱらいの私である。
ハイボールは"highball"と綴るそうだ。今日知った。この飲み物は、最近は"Scotch and soda"あるいは"Bourbon and soda"と呼ばれる場合が多い。何しろ、ウイスキーのソーダ割りのコトである。一応カクテルの一種と云うことになるらしい。混ぜものの酒だからね。
私はスコッチのソーダ割りが好きだ。ストレートやロックでも良いのだけれど、ソーダ割りの方が「間が持つ」感じがある。泡も見ていて綺麗だし。
で、「ウーロンハイ」ってのは、何だかおかしいことにお気づきか? 語源?から察するに 「烏龍ハイボール」ならば、ウーロン茶をソーダ水で割らねばならないハズなのだ。本当は「ウーロン酎」と書くべきだと、昔っから思っていました。そう、大学生の時から。
この話はネット上のあちこちに書いてありました。やはり、同じコトを考える酔っぱらいは多い。なお、「酎ハイ」は「焼酎ハイボール」なのだろう。だから、これは正しい用法と言える。「酎ハイ」というと、一般的な飲み屋では焼酎のソーダ割りに「薄ーいレモン」が添えてある。この場合、レモンは薄いのが正しい。レモンが大きい場合は「レモンサワー」という別の飲み物になるから。でも"sour"という名前のくせに、酸っぱくないヤツもあったりする。日本の正しい居酒屋は難解な場所である。
実は、真面目な飲み屋(?)だと、「ウーロン酎」って品書きが貼ってあるコトもある。私はそういう店を以前見た。その店には「ウーロンサワー」もあり、ウーロン茶と焼酎とソーダ水で作ってあった。真面目な店だと思った。
で、今日辞書で調べて驚いた。以下は Microsoft Bookshelf Version 3.0 からの引用。
1. BEVERAGES liquor with water or carbonated drink: a drink consisting of liquor mixed with ice and water or a carbonated drink, usually served in a tall glassこの20年弱、私は「蒸留酒(特にウイスキー)のソーダ割り」が"highball"なのだと思いこんでいた。しかし、この辞書によれば「水割り」も"highball"なわけである。この記述はマイクロソフトの電子辞書だけではなく、複数の辞書で見られた。職場の巨大な辞書をいくつか調べてみたのだ。まあ「ソーダ割り=ハイボール」という辞書の方が多かったが、「ソーダ割りあるいは水割り=ハイボール」って書いてある辞書もあったわけだ。
この話はネット上では見つからなかった。だからこそ日記として記そうという気になったわけだ。また、ある辞書には「トニックウォーターで割るのもハイボールだ」って書いてあった。結構ハイボール界も奥が深い様子である。
で、水割りも「ハイボール」ならば、「ウーロン茶の水割り」も「ウーロンハイ」と言えるのかも知れないと考えた。しかし、厳密に言うとウーロン茶は"liquor"では無いから、ハイボールでは無いのカモ。
「ウーロン茶リキュール」の水割りならば「ウーロンハイ」と言っても良さそうだが、そんな酒は不味そうである。あんまり飲みたくない。