公平なテスト

とりあえず、答案の採点も完了。
この答案を生徒に返却した後は、成績通知票その他の作成が待っているわけだ。
テストについてひとネタ。

大学時代、印象に残っている授業がある。それは「教育評価」という授業だったような...
「テストをなるべく公平に行うには、いくつか要点がある」という話だった。まあ15年くらい前の話だから、古い理論になっているのかも知れないし、私の模造記憶が入っているかも知れないけれど。

以下の2点を覚えている。

1.「再生式」よりは「再認式」
2.採点する際には「誰の答案か」を気にしないようにする

最初の要点の「再生式」とは、要するに「穴埋め問題」である。「再認式」とは「多肢選択問題」などのコト。「再認式」の方が、教員(出題者)の思いこみを排除できるという利点があると聞いた気がする。
やはり私の模造記憶かも知れないが、中学校のトキ、技術科などの試験問題では妙な部分が「穴埋め」になっていたコトがあった。用語などが穴埋めなのではなく、動詞や形容詞などを埋めさせる設問があり、出題者(センセイ)の主観で×をつけられたコトがあったような、無かったような。ああいうのは嫌いだった。都立高校に行くには、内申は重要なんですぜ、センセイ。
そんなわけで、私は教員になってからというもの、多肢選択式を多用しているのだった。解答用紙には記号が並ぶことになるから、採点もやりやすいというメリットがある。

二つ目の要点は、「答案を公平に採点するためには必要」と聞かされた。「まぁ、確かにそれはあるだろうなぁ」と感心したし、だからこそ覚えているのだろう。ただ、この要点、私のこの10年以上のキョーイン生活に於いて、未だかつて実行したことが無い。最も公平に採点する為には、氏名記入欄を裏面に作成しておき、回収後の採点では答案をシャッフルするのが良いのだろう。当然考えるだけでやったコトはありましぇん。
私が答案を採点する際は、生徒の氏名を確認しながらってのが普通になってる。採点しつつ、「そうか、コイツでもこの問題はできないんだ」とか、「へぇ、コイツって割とデキるんだなぁ」とか思ったりしてる。


なお、「テストの公平さ」と、「良いテスト問題かどうか」というのは、別次元の話なのでしょう。お間違え無きよう。

ここにあるのは2006年7月11日 22:33の日記です。

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