「オルト・メタ・パラ」ってコトバ、ご存じか?
知らない方は読み飛ばすか、これを機会にお勉強お願いします。
上記のコトバたちは、それぞれ o- m- p- って表記される。
上の図は、左から o-キシレン m-キシレン p-キシレン であります。これを知らないことには、化学受験をしようとは考えない方が良いのでしょう。
で、o- m- p- は、それぞれ "ortho-" "meta-" "para-" って綴るのですね。
2006年6月17日現在の化学接頭辞・接尾辞一覧 - Wikipediaから引用します。
オルト(ortho)は'正規の'という意味のギリシア語に由来し、ベンゼン等の六員環の化合物において、1位と2位に置換基が結合していることを示すために用いる。メタ(meta)はベンゼン等の六員環の化合物において、1位と3位に置換基が結合していることを示すために用いる。
パラ(para)は'反対の'という意味のギリシア語に由来し、ベンゼン等の六員環の化合物において、1位と4位に置換基が結合していることを示すために用いる。
ウィキペディアは「メタ」の説明を何故か避けている。
ネット上で他のサイトを見てみても、「オルト」と「パラ」は同じ様な説明がなされていることが多いし、多分その説明で良いのだと思う。オーソドックスorthodox とか、パラドックスparadox なんてコトバはニホンゴとしても使われていることだし。
私が気になるのは「メタ」の語源である。
こいつを「次の」とか「後の」って説明しているサイトを見かける。
「メタ(meta)」には小学館の『ランダムハウス英和大辞典第2版』を見る限り、「間の」って意味もあるようだ。化学で用いる「メタ」はこの「間の」を使っているのではないかの思うのだな。
ま、語源なんて調べ出すと切りがありませんから、とりあえずここまで。
2022/12/17追記
この話題は、翌日も続きます。そして、暫定的な結論(?)も出ます。ググってここへ来た方、そちらへどうぞm(_ _)m