本日、久々にクルマを運転していたら、道路上を不思議な物体が飛翔していた。最初は風に舞うスーパーの買い物袋かと思ったのだが、よく見ると、いや、よく見なくても、それが単なる買い物袋ではないことに気付いた。
それは、脚に買い物袋を絡ませてしまったドバト「袋鳩」だった。
普通のゴミとしての買い物袋だったら、ヒラヒラと風に舞うはずである。その買い物袋は意志を持っているように飛んでいたので、妙に目立ったのだった。で、実際、意志を持って私の車を追い越していき、他の車やバスを避けて飛んでいった。
しかしながら、その袋は彼にとって大きすぎた。巨大なグライダーであるスペースシャトルですら、その機体よりも小さいパラシュートで減速する。鳩は、自分の体が3つは入るくらいの袋を引っ張りながら、空を飛んでいた。ってか、飛びきれずに歩道に着地したみたいだった。
交差点の信号が青になり、鳩の着地点を通過した。鳩を呼び寄せようとしているおじいさんが見えた。おじいさんも鳩のパラシュートを取ってやりたいと思ったのだろう。あの鳩とじいさんはどうなったのだろうか。とても気になるのである。