私が全然理解できないものに「腰パン」がある。ジーンズやパンツの裾を踏みつける人種もよく判らない。まあ、センスは人それぞれだから、「私もアナタもご自由に」ってコトではあるが。
で、腰パンってヤツは、「腰パン 黒人」などでググッてみる限り、パンツを保持するために存在している「ベルト」とは「相容れない」ものである気がする。しかし、町中を見る限り、腰パン(ってか腿パン)を器用にやりながら、そのパンツにはベルトをくっつけている輩も多々見る。彼らが使用しているベルト、パッと見は普通のベルトに見える。本当は星一徹が開発したと言われる「大リーグ養成ギプス」なのかも知れない。あるいはサッカー少年のために昨今開発されたという「ワールドカップ養成ギプス」かも。
あの腿に巻き付いているベルト、ベルトの目的「パンツのずり落ちを防ぐ」って目的を果たしている気がしない。まさに本末転倒という気がするのだな。「アナタはそのスタイルを疑問に思わないのかい?」って、道行くニイちゃんに突っ込みたくなるのであるが、今のところ実行していない。
脚は長い方が格好いいと思う。また、本当に足が長いヒトが腰骨あたりにパンツを引っかけて履いているのも、まあそれなりにカッコいい。大して足が長いとも思えないモンゴロイドのハイティーンが、自分の脚を拘束するかのごとく、太めのベルトを膝上に巻き付けていたりする。そして、奉仕の精神に富んでいるのか何なのか、パンツの裾をすり切らせながら、駅や道路の拭き掃除をしている。彼らを見ると、「お疲れ様ぁ」としみじみ思うのでありますよ、三十路半ばのオッサンである私はさ。
ま、ファッションってのは時とともに移り変わるものである。例えば「スーツの襟の形式」。スーツの襟の形なんて、21世紀の日本では、誰もその形を疑問に思うことは無いのじゃないかしら?でもよくよく考えてみると、「詰め襟」→「マオカラー」→「現在の3(2)ボタンスーツの襟」って云うような流れがあったのだろう、私の想像ですけれど。詰め襟がどこから発生したのかはよく分からない。それを思えば、ファッションなんて何でもありでしょうね。まあ「腰パン」は廃れていくのでしょう。スーツの襟の形はある程度完成してしまっている気がします。それは今後あまり変動しない気がします。
「腰パン」と「スーツの襟の形」の違いはどこにあるのでしょうか?不思議です。