今朝、普段とは違う通勤経路を歩いていた。春先であるためか、アスファルト上でネコが牽制しあっている場面に遭遇した。それに見とれていた私は、足の裏に違和感を感じたのだった。靴底とアスファルトの間で「何か」を転がした感覚があったのだ。直径は2~3cm程度だったのだろうか? 一般的な犬の糞を踏んだ際の「ネチョッ」では無かった。ビビッた私はその場で足の裏を確認してみた。その靴底は元々生ゴムの色をしていたが、長年の使用で汚れて黄土色~黒色になっていた。靴底が汚れていたため、特別に糞で汚れているのか、普段通りなのかが判明しなかった。以前の私なら、路上で靴底に鼻を近づけて臭いを確認するのだろう。しかし、四捨五入で40歳になってしまうらしいし、そんなジンブツが路上で自分の靴に顔をすり寄せているのは異様に見えるだろうと思ったのだ。私もオトナになったものだ。
と、云うことで靴底の問題はとりあえず放置し、数分の後に職場に到着した。靴を履き替える際に臭いを確認するという手もあった。しかし、踏んだ(阿佐ヶ谷路上フットサルのボールに使った)ものが、「糞系統」であることが確認できた場合、確実にヘコむだろう。そして、「糞系統」の香りが無かった場合、とりあえずは安心できるわけである。しかし、誰が見ているか知れない職場の下駄箱(別に下駄を履いて出勤したコト無いケド)で、出勤と同時に自分の靴の臭いをかぐジンブツなんて、ちょっとナニである。で、とりあえず暫く働き、下駄箱周辺も静まったとき、おもむろに靴を確認してみた。特異臭は感じられなかった。多分、私が靴の底で弄んだ物体は、犬の糞以外の何かだっ たノダ。
そんな本日は高校が学年末試験であった。試験監督も無かった午前中、卒業生を送り出した後の教室の片づけをした。大体きれいになったので、残されたシゴトは床掃除と荷物の移動くらいだろうか。毎回のことなのだが、卒業生を送り出した後の教室整理というのは、どうも気が進まないシゴトである。歌に例えるならば、チェッカーズの「Room」や、槇原敬之の「もう恋なんてしない」みたいな状況だろうか。どちらも10年以上前の曲だが。失恋や別離と生徒の卒業は違うものだろうが、「長くて地味な祭りが終わった後の静けさ」って感じが似ているのでは無いだろうか?