生徒はいろいろ質問してくる。基本的に質問は歓迎なのだ。しかし、苦々しく思う質問もある。その筆頭に挙げられるのが「先生、何型?」ってヤツ。
私は基本的には「血液型のコト?」って返答する。時間的余裕(?)があれば「ABO式?Rh式?白血球の型?」とたたみかける。
Wikipediaによれば、血液型占いってのはほとんど日本固有のモノであるってコトだった。私もそういった文章は何かで読んだコトあった。ウィキペディアをしみじみ読んでいると、「良くもこれだけ博学なヒトが居るものよのぅ」って感心する。また、基本的に公正であろうとするヒトだから辞書を書くのだろう。読んでいて面白い。
特にこの部分に「禿シク同イ」した。
血液型性格分類が流布されていることで、各人の行動様式に告げられた性格が織り込まれてしまっている影響が指摘されている。この点をみると、性格の発達にまで影響してしまう可能性があるという点で単に俗信と捨て置くことはできないものであると言える。坂元章らは、これを血液型ステレオタイプによる自己成就現象(ピグマリオン効果参照)と名付け、1992年に自己判断による性格は血液型性格分類に一致する、とする研究結果を発表している。
例えば、生まれたときからA型は真面目だからと何度も繰り返し言われると、本人も自分が真面目だと思い、そのように行動してしまう事がないとは言えない。またそれを見てやっぱりA型は真面目だとする根拠にしてしまう因果の逆転が起こる。
以前の日記にも記しているように、私は数年来「オガワマサキ占いの法則」というものを披露していた。あまり生徒受けは良くなかったけど。
それは「自分と違う星座や血液型への占いでも、その気?になってみると、すべて当てはまる」ってヤツである。
数日前、私が発見したと思っていたこの法則には、もっとちゃんとした呼び名があることを知った。「バーナム効果」というそうである。以下は2006年2月14日時点でのWikipediaの引用。
バーナム効果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』バーナム効果(バーナムこうか、Barnum effect)とは、誰にでも当てはまる一般的なパーソナリティ(性格)についての記述を、自分だけに当てはまる正確なものだと見なして、無批判に受け入れてしまう現象。
アメリカ合衆国の興行師・P・T・バーナム (P.T.Barnum) にちなんで、心理学者のポール・ミール (P.E.Meehl) によって1956年に命名された。 フォアラー効果(Forer effect)ともいう。
「あなたの性格は○○ですね。」と明示すると、その内容とは関係なく、「その通りです。」と答える人が多く現れる。これはバーナム効果のせいである。
占いや超能力(特に千里眼など)、霊視、血液型性格診断などのもつ説得力の大部分はこれに由来するとされる。
なお、私がずーっと思い違いしていたコトがあります。それは「ヒトのABO式血液型は、単なるメンデル遺伝に従わないコトもある」ってこと。それを数ヶ月前に教えてくださったページを紹介し、「独り者の男性には辛い日」の日記を終わります。
森田保久の高校生物関係の部屋内 血液型