ドクター中松になりきれなかった日

日曜日の朝、画期的な発明を思いついた。

その発明は既知のものか、それとも私が日本で初めて思いついたものなのか。それを調べる必要を感じたのだ。
そして、とあるページから公開特許公報フロントページ検索の存在を教えて貰った。
キーワードは「石鹸」and「形状」である。結構緊張したのだ「もしかして金持ち?とりあえず、特許申請するまでは、配偶者にも黙っておこう」とかさ。

普通、石鹸ってのは使っていくウチに小さくなりますよね。で、然るべき段階で新品の石鹸に付着させることが多かろう。チビた石鹸に新品の石鹸を押しつけても、最初のウチはしっかりとは付着しませんよね。場合によっては数日後にチビた方がメロッともげ、何ともモノカナシイ思いをすることもありますわな。なぜ新旧の石鹸はしっくり付着しないかというと、石鹸というのは基本的に「外側に向けて凸の曲面」ばかりで構成されているからである。

で、私が思いついたのは「片面がへこんでいる石鹸」である。ただ凹むのではなく、石鹸を付着させるために予め凹ませておくのだ。これを思いついた時、風呂場で興奮しましたね。前日の酔い(大学時代の友人達と結構飲酒したのでした)も吹っ飛んだのでした。「こりゃぁ売れるよ。間違いない!」って。また「話を持ちかけるなら、「ライオン」みたいな大手より「玉の肌石鹸」とかかなぁ…?」とまで。

で、風呂を出てから前述の作業へと。
そうしたら、
「公開特許公報フロントページ」の
  (11)公開番号 : 特開2004-277577
  (43)公開日 : 2004年10月07日
  (21)出願番号 : 特願2003-071444
  (22)出願日 : 2003年03月17日
に、私の思いついたモノと同じ特許が存在したのだよ。

結局、私の発明騒動?はぬか喜びに終わったが、あと私が3年早く思いついていれば、歴史は変わったのかも知れない。
ま、イライシャ・グレイってヒトよりはマシだから、良しとしましょう。

ここにあるのは2005年11月 7日 21:00の日記です。

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