2005年4月アーカイブ

パリ旅行記-7-

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ご無沙汰しております。このページ群の更新が滞っていたのは、個人情報保護法の施行も中国の反日デモも関係有りません、多分ね。年度の切り替えってのは毎年一番忙しい時期なのですけれど、ここ数日やっと仕事に追われなくなってきたのです。では、2か月前のコトを記しましょ。

2月20日
ホテルを出発し、その日最初は朝市へ行ってきました。パリ市内で市が立つ場所(変な日本語?)とその曜日は固定されているそうです。私たちのクラスが覗いたのはメトロが高架になっている部分の下でした。小雨が降っていたのけれど、高架下だから快適でありました。売り物で面白かったのは「ブタの耳・謎の生物のタン(舌)・羽を抜かれた丸ごとの鳩・血のソーセージ」などでしょうか。また「文化?が違うなぁ」と感じたのは、青菜が株ではなくて葉っぱ1枚1枚にちょん切られて売られていたことですね。ホウレンソウだと思うのだけど、ザルの中に葉っぱがパラパラ盛ってありました。私の感覚からすると葉っぱが萎びてしまいそうなのだが、少なくとも朝市ではあの売り方が基本の様子でした。
その後はエッフェル塔登頂です。各自ザイルとピッケルが与えられ、優勝者には名物「エッフェル饅頭」が与えられると聞き、私も結構真面目に登りました。そうです、嘘です。塔に登る前に近くの庭園でバスを降り、記念撮影タイムがありました。当然の事ながら、塔に寄りすぎるとカメラのフレームに収まりきらないのですね。だからある程度離れた場所でバスを降り、記念撮影をしたわけです。気温はさらに下がり、雨が雪混じりになっていました。撮影タイムの後はバスにて塔のふもとへ移動。エレベーターに乗って展望台へ。凱旋門やモンマルトル、ルーブルその他の美術館の位置関係が分かりました。高いトコロってのは単純にそれだけで楽しいですよね。クソ寒かったのが難点でしたけれど。塔は徒歩で降りてみました。エレベーターに乗っても良いのだけれど、普段からエレベーターをなるべく使わないコトを心がけて生活している私なので、当然の選択?として歩いて下ったわけです。可能ならば歩いて登りたかったのですけれど、生徒と一緒の行動である以上、それは叶いませんでした。
バスへ戻ってパリの市内観光です。オペラ座の周囲を徘徊し、ヴァンドーム広場はバスから車窓見学。川沿いのレストランでは昼食にエスカルゴを食しました。味はニンニク入りの普通の貝でした。ま、カタツムリは貝類と同じく軟体動物ですから当たり前です。しかし、貝殻の模様は見慣れた「デンデンムシさん」だったとです。なぜか少し心が痛みました。マサキです(ヒロシ風で)。1時間程度の食事の合間にも、雪が強くなるかと思えば日が差してきたり、何しろ目まぐるしく天気が変わる街でした。
昼食後はコンコルド広場へ。オベリスクとやらは滅茶苦茶に巨大な石でした。そしてやはり滅茶苦茶に寒かった。そこからシャンゼリゼ通りの散策です。コンコルド広場から見た凱旋門と片側5車線くらいあるシャンゼリゼ通りは、テレビや写真で見慣れたものでした。

ヒトは何故に記憶と一致するものを見たり聞いたり読んだりすると、ある種の感動を覚えるのでしょうかねぇ。何の予備知識が無いヒトに対しても、「初対面で感動させてくれるモノ達」こそ本当に素晴らしいものなのではないかとも考えたコトがある私です。しかし、絵画・音楽などに限らず、山とか海などの風景でも、まずは「フツー」のレベルのものを見たり聞いたり(普通の定義も難しいですけれど)するという経験があるからこそ、とんでもないレベルのものを見たときに、記憶の中の「フツー」と比較し、感動が生じるのでしょう。結局のところ経験と感動は不可分なのかも知れませんねぇ。だから「わー、写真と同じだぁ」という喜び方は観光慣れした俗物っぽいものでありながら、純粋な感動であるとも言えるのかも。
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