本日は高校入試であった。普段の通勤より早い時刻、授業が無いから生徒も通らない阿佐谷南3丁目を歩いていた。
ここ数日、その通学路では露出狂が出没するそうである。この寒い中ご苦労である。その苦労が偲ばれる。で、ふと思った。「女子校に勤務しなければ、そういった露出狂の方々に遭うことなんて殆ど無いだろうなぁ」って。
男である私は、男であろう露出狂を普通の町中で見たことは無いし。
私が直接見たことあるのは以下に述べるお三方。
その1
下校途中の生徒から「学校南側の路地に露出狂出現」との連絡を受け、もう1人のセンセイ(ハンドボール部顧問のSセンセ)と出陣。出現したという情報のあった路地を流して?いると、生徒達の背後へ自転車に乗った細身の兄ちゃん(20代後半?)が近づいていくトコロに遭遇。生徒達を先頭に兄ちゃんが続き、後ろに私ともう1人のセンセという隊列で数秒間歩く。おもむろに兄ちゃんが生徒達に声をかける。振り返り固まる生徒。兄ちゃんを捕まえにかかるSセンセ。
結局、彼は短いジョギングパンツの下から「わいせつ物」を露出していたようなのだな。そんなに暑い日では無かった記憶があるのだ、わざわざご苦労様。彼はSセンセにヘッドロックを掛けられて校舎内に引きずられて行きました。私は彼のチャリンコを押して運んであげました。その後、彼は無事警察の方々に遭遇することができましたとさ。
ところで、この日記を書いていて「公然わいせつ」とか「わいせつ物」の定義が気になったのでチョロッと調べてみたのだが、掠りはするものの「これがわいせつ物だ!」って定義は見事に見あたらなかった。「わいせつ物」ってのも定義が難しいモノのようである。
その2
下校途中の生徒から「学校東側の路地に停まっている車の中に変な人がいる」との連絡を受け、数名のセンセイと確認に出向いた。スーツを着た立派そうな、やはり20代(前半?)の兄ちゃんが運転席に座り、腿の上に書類を広げていた。営業途中であったらしく、白のライトバンに乗っていた。通りかかる生徒に道を尋ねる振りをして、書類の下に隠した「わいせつ物」を披露してくださっていたようだ。テクニシャンだねぇ… ○| ̄|_
常々私は胸ポケットにメモ用の紙とペンを常備しているので、車のナンバーはバッチリ控えたのでありました。その情報は警察に伝えておきましたとさ。何らかの連絡が行ったのかなぁ、彼の勤務先に。あるいは彼は今も都内のどこか、あのテクニックを駆使しているのだろうか…(何となく涙)
その3
例によって下校途中の生徒から「学校南側の路地に露出狂出現」との連絡。教頭と共に自転車で出撃。路地に餌食となる生徒はいなかったが、ベージュの麻のスーツを着た人物が居た。眼があった瞬間、彼は猛然とダッシュしていた。
何しろ恐るべきダッシュ力であった。私自身は並の30代男性よりは足が速いつもりなのであるが、その人物(やはり20代後半かなぁ?)は滅茶苦茶に足が速かった。とりあえず、私たちはチャリンコで追走した。そして数秒後、近くの都道4号線(青梅街道)へ差し掛かった我々は恐るべき光景を眼にしたのであった…
何と、彼は車が普通に往来する青梅街道(片側2~3車線の道路)を走って横断したのだ。我々は言葉を失った。車がびゅんびゅん通っている青梅街道を渡るなんてコト、私たちにはできなかった。結局そこから30m程離れたところにある横断歩道まで移動し、青信号を待った。足の速い彼が路地を曲がったところまでは見えていたので、そこに行ってみたところ、道は行き止まりとなっていた。近くにいた婦人や大工さんに尋ねると、「ものすごい勢いで走ってきた人が、住宅群の隙間を抜け、彼方へ走り去っていった」とのコトであった。
それ以来、私は「露出狂出現」の報を聞くと、徒歩で探索に向かうことにしている。チャリンコは小回りがきかないんだよね。ま、私自身は車道を走って横断しようとは思わないけれど。
でも、たとえ足の速さにある程度自信がある私でも、自分の行為(ブツ露出)でアドレナリン分泌(ある意味ドーピング?)中の彼らには敵わないのかも知れませんねぇ。