新年度にあたり、予言をしておきましょう。私の予言は外れる事で有名であるが。
そのうち、自転車専用レーンが日本中の国道に整備される事になり、そのために税金が浪費される事だろう。ただし、大っぴらに高速道路を建設できなくなった頃の事だろうけれど。
自転車専用レーンを望む声は時々耳にするね。そんな私も自動車よりは自転車に乗る機会の方が圧倒的に多いのだ。
今日、新青梅街道下り車線のハジッコを渋滞尻目にチャリで駆け抜けていたところ、悪意を持って幅寄せしてくるクルマに遭遇したのさ。其奴は赤いオープンカーだった。あれだけ露骨に幅寄せしてくるクルマは初めてだった。彼は多分渋滞にイライラしてたのだろうな。私は素直に彼の後ろで待っていたさ。どうせ結果的には追い抜くだろうと思っていたし、実際そうなったし。
23区内を移動しようと思ったら、基本的にチャリンコが一番速いっしょ。
で、そのデキゴトから思い出したのだ、この話題を。
職場にもチャリンコに乗るのが好きなヒトがいるんだけど、彼と議論した事があるのだ、もう4年くらい前かなぁ。彼は「自転車専用レーン設置推進派」なのだな。私は逆。そう、逆なのだ。「自転車専用レーン」は必要ないハズ。ただし、この日本ってクニでは。
中国って国に行ったとき、片側3車線の道路の横に1車線分以上の自転車専用レーンがあったのを目にした。それは上海市街のちょっと周辺部ってトコロかしら。最初から自転車専用レーンを作るってのは太っ腹ですよね。多分相当数の家庭が立ち退きを迫られた事でしょう、その道路が建設される際には。
そして、この日本ね。
このクニには公僕である事を忘れ、私欲に走る方々がいる。ってか、公務員ってのは基本的にそういう性質を持っているんじゃないかなぁ?どこのクニでもさ。
で、土建国家日本ですから、チャリ推進派(最近、妙に元気だ)とゼネコン及びその下請けである土木業者、そして金づるを見つけたい政治家が結託すれば「自転車専用レーン」は結構カンタンに実行に移されるんじゃないかしら?
そして、すさまじく切れ切れになっていて、「全然高速移動できない、下手するとクルマに轢かれる自転車専用レーン」という、新しい日出づる国の名物が誕生するのだ。
チャリンコってのは、相当環境に負荷を与える存在なのですよ。チャリンコ好きのアナタ、知ってました?
車輪っていう部品が正常に動作するためには、まず何が必要なのでしょうか?
きちんとした車軸?歪まないリム?きちんと作動するブレーキ?
いいえ。車輪って構造は自転車・自動車に関わらず、「相当に平坦な構造=道路」が存在しないと働くコトができないのですよ。そうでしょ?
はるか中東あたりから運ばれてきた原油等が主な原料となり、その上で山を削り海を埋め、やっと完成したワケじゃないですか、馴染みの「ドーロ」ってヤツはさ。ロードレーサーとかで何十キロメートルも移動するのは確かに面白いけれど、そこに道路が存在しない限り、その楽しみは得られないわけですよ。ま、自動車なんかに比べれば環境に負荷を与えないコトは確かでしょうけれどね。ほれ、「自転車はエコロジカル」なんてカンタンに言えなくなったっしょ。
最高の移動手段は徒歩だね、それが一番素晴らしい。
パソコンなんかをイジって無駄に時間と電力を浪費するのは下らない人間のやる事さ。そう、オラは下らないさ。
んで、最低最悪なのは、わざわざクルマにチャリンコ積んで移動し、更に自転車で走り回るコトによって森林や海辺を破壊している人達かな、私に言わせれば。下らないコマーシャル(消費の拡大)に乗せられちゃったのね。そのヒトが公務員だったとしたら最高の組み合わせだね。代議士ならなお良し。