恩赦

「彼」は生きていた。1本の脚と1枚の羽を失った「彼」は。
体液が飛び散って、それが衣類に付くのもいやなので、彼の隠れていた近辺の洗濯物を全て取り払った。その最中も、彼は壁伝いに脚を引きずりながら移動していった。その先にあったアルミサッシを開放し、彼を外へ出した。
さらば、ゴキブリ。

ここにあるのは2002年9月30日 21:00の日記です。

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