緩慢な搾取のもとに

そして、今もNHKを見ているのだが、ニューヨーク証券取引所が中継されている。「ダウ平均?」株価は下がりつつあるようだ。「ビンラディン氏が(テロを見越して)再保険会社の株を売った」という情報もあるらしいが、それは「アウトサイダー取引」と言うのだろうか?賢いヒトだ。テロ活動を画策するような情熱は、よほど虐げられなければ生じないのではないだろうか、と思う。本当にビンラディンというヒトがテロの首謀者なのかどうかは分からない。今回のテロの被害を被ったアメリカ合衆国という国が暫定的に設けた首謀者が「ビンラディン」であるだけであり、今回のこの騒動は突き詰めればこの宇宙の起源に端を発するものであるのかも知れない。
証券市場情報を「マーケット情報」などと日本放送協会が宣いだした日(かなり昔ではあるけど)には、違和感を覚えた。「株価情報」って言うならまだ許せるのだが、今でも私は違和感を覚えている。
大体、「市場」という存在自体がアヤしいものなのだ、多分。市場(いちば)は搾取の元凶であろう。かといって、私自身は「自給自足生活」を試みるほど先進的?でもなく、結局この世界という巨大な市場で働くのであった。虐げられているという感覚をさほど持たずに済みながら。

ここにあるのは2001年9月17日 21:00の日記です。

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