本当に不思議なのは、未だに半角カナを要求する世界があることです。
本年度から、職場の「健康診断」などを請け負う業者が変わりました。
生徒の検診も職員のそれも、同じ業者に委託するようです。
今年から「クラス・出席番号や氏名のファイルをくれ」というハナシが、保健室から来ました。以前はありませんでした。
最初に業者が寄こしたフォーマットでは、氏名のフリガナが「半角カナ」でした。
職場の「成績や学籍を管理するシステム」では、全角カナにて生徒氏名等が保存されています。
保健室経由で問い合わせたところ、フリガナは「半角でも全角でも構わない」という返答が来たそうです。業者の要求するフォーマットと、職場に入っているデータは、若干の相違(生年月日の書式など)がありますので、それらを変換するついでに、フリガナも「半角カナ」にて納品しました。
上記業者は、割と珍しい例だと思います。
今日、私は図書館方面の方々に頼まれ、書籍データをゴチャゴチャと弄りました。
「書籍データを、ネット上からダウンロードするシステム」から、「学校内で書籍を管理するシステム」に書籍データを移動したいのだが、それができない、とのコトでした。
結局のところ、マニュアルを良く読めば、大体の解決策は書いてありました。
上記「書籍を管理するシステム」では、『書籍名の読み』や『著者名の読み』みたいなデータは「半角カナ」でないと、受け入れてくれないコトが分かりました。
「書籍データをダウンロードするシステム」から書き出されるデータは「タブ区切りのテキストファイルで、カナは全角」のみ(みたい)なのに、「書籍を管理するシステム」が受け入れられるのは「csv で、カナは半角」だけ(みたい)なのです。
「半角カナしか受け入れない」ってのは、どういう了見なのでしょうか。まぁ、過去のデータとの整合性を保ちたいのだろうとは思います。しかし、カナなんて100文字もないのだから、「検索用の変換テーブル」を用意すれば良いだけのハナシなのに...。マシンパワーだって、昔とは比べものにならないハズ。
「半角カナ」オンリーで思い出されるのは某ベネッセの「某 FINE SYSTEM」です。
すばらしいと思うのは、小さな文字("ィ"とか"ュ"とか)が扱えず、生徒氏名がおかしくなったりする点です。"トウキョウ リョウイチ"が、"トウキヨウ リヨウイチ(半角)"になっていたりして。全然"fine"じゃない気が...。