先日、ぱすてるの「色彩検討の協力者」として活動してきました。
ずーっと前からこの「ぱすてる」という団体は知っていました。数ヶ月前に「カラーモニター募集」というページを発見し、カラーモニターとして活動することを決めました。まあ、そんなに大仰な決断を要する類のものでもないのですけれど。面白そうだなぁと思ったのでメールを送り、数度のやりとりの後に正式に「カラーモニター」登録を完了しました。
その仕事が今回やってきたのですね。その詳しい内容は記せません。そういう約束になっているから。
今回「カラーモニター」をやって改めて知ったのは、ヒト(色盲のタイプ)によって、可視光線の感受性には相当な違いがあるのだなぁと云うことです。分かっているつもりだけれど、分かっていないことがありました。
一番印象的だったのは、「単灯式の点滅する交通信号は困る」という、他のカラーモニターの方の話です。
私自身は、赤色の信号と黄色の信号を区別できないというコトはありません。ただ、以前にも記しましたが、自動車の運転中、街灯と青信号が同化してしまいがちだということはあります。
私の色覚が「世の中の多数派」と異なる(らしい)のは、「中波長感受性錐体(緑錐体)」の光に対する感受性が異なるためらしいです。そんな私は「点滅する赤信号(一時停止後、注意して進む)」と「点滅する黄信号(周囲に注意して進む)」を混同したことはありません。
色覚が「世の中の多数派」と異なるヒトには、様々なタイプが存在するそうです。比較的メジャーなものに「長波長感受性錐体(赤錐体)」が「世の中の多数派」と異なるというタイプも存在します。このタイプの個性を持った方々にしてみると、先ほど記したように「単灯式の点滅する交通信号は困る」ことが多いのだそうです。「点滅する赤信号」と「点滅する黄信号」の区別が付かないコトがあるそうなのですね。これは初耳でした。そういった場合には、路上の停止線とか、一時停止の標識などの周囲の環境から判断し、その信号の付近を通過するようにしているそうです。まあ、恐らくそれが一番安全で手っ取り早い方法でしょう。
この話を聞いて今回考えたことがあります。それは「赤信号点滅」と「黄信号点滅」の明滅周期を変えたらどうかということです。そうすれば「色覚の少数派」にとって「意味が判別しやすい信号」となるのは確かなはずです。
この構想を「一気に実現させてくれ」とは言いません。コストの問題があるでしょうし、もっと早急な改善を要するモノゴトもあるでしょうから。ただ、単灯式の信号機を新たに設置したり、ランプを交換する際には、そういった配慮をして欲しいと思うのでした。交通信号が出始めた昔よりも、今の方が電気的な処理は簡単かつ安価に行えるようになっているはずです。明滅のタイミングを変えるのは簡単だと思うのですよね。
っつーコトで、上記内容のメールは警察庁へも送ってみたのでした。乞うご期待。(反映されるとしたら、何年後のことだろう…?)