トップページ >> 色覚異常について >>

地下鉄 チョーク iPod shuffle

2005/11/23 上梓

 この色覚異常関係の文章群を作成し始めてから、約3年経過しているわけですが、その間に世の中はだいぶ変化してきた気がします。ま、一番大きな変化は私の婚姻ですかね(パチパチ)。
 色覚関係で、私が一番大きなニュースだと思ったのは「東京の地下鉄路線図」です。路線にアルファベットが振られたというのは良い事ですね。色覚異常のヒトにとって都合良くなったし、日本以外のクニから来たヒトにも使いやすくなったはずです。この変化には、恐らく「色覚バリアフリー地下鉄路線図コンテスト」の存在も大きかったのだと思います、私は。
 また、3年前より今のほうが「色覚異常対応チョーク」を作成する企業が増えましたね。「色覚 チョーク」でググると結構ヒットします。3年前はこんなにヒットしなかったはずです。

 余談になりますが、私は断然「炭酸カルシウム派」ですね。ご存じない方にお知らせしますと、チョークには「炭酸カルシウム」と「硫酸カルシウム(石膏)」の二大勢力が存在するのです。そして、私の職場では「炭酸カルシウムの方が使いやすい」とおっしゃる先生が多いです。まあ、以前から「固いチョーク」が納入されていたからという事があるのでしょう、つまり単なる「慣れ」ですね。しかし、この「慣れ」というのは重要で、一度「硫酸カルシウム」のチョークが間違って(厳密に言うと、炭酸カルシウムと比較して安かったので)購入されてしまったことがあったのです、1年半くらい前だったかしら? このとき、ほとんどすべての教員が「使いづらい」「疲れる」と言いました。中には「筋肉痛になるかと思った」と言っている先生も居ました、ただしギャグとして。現在でもその生き残りに時々出くわしますね。あの柔らかい石膏製チョークに。

 逆に、Web上で多くの色覚異常のヒトが「困るようになった」と言っていることがあります。それは「LEDを多用した機器の増加」です。赤いLEDの発光自体が視認しづらい場合もあれば、同じ場所がオレンジや緑などの異なる色で光る場合もあります。そして、その色が判別がしづらい場合があるわけです。
 他人の話ばかりではつまらないので、私の体験談を。
 私は配偶者にiPod shuffleを買い与えたのです。厳密に言いますと、購入した時は配偶者にはなってませんでしたが。で、こいつのインジケーターが問題となるのです。内蔵の充電池残量が豊富な場合は緑に光り、残量が減少していると黄色に光るのですが、こいつが私にとって、非常に判別しづらいのですね。
 この「緑」と「黄色」のLEDはどちらも彼の白い筐体内に埋め込まれていて、その光は内側から透けて見えるのです。多分その2色を見比べれば、難なく判別は可能になるのでしょう。また、そいつらを「よーく」見比べると、光の色によって若干位置が違うコトも確認済ではあります。
 しかし、残念な事に、我が家にはiPod shuffleが1台しかないから、見比べるのは難しいのでした。
 こういった状況も、また段々と減っていくと良いなぁと思っています。しかし、MacってOSはバージョンがXになって、色覚上の視認性が低下したって記事もありましたっけねぇ。Appleってのはそういった細やかな配慮に欠けるカイシャなのかなぁ?
 でも何しろiPod shuffleの価格と機能が素晴らしい事は疑う余地がないでしょうね。